私は香夜。珍しい品物と退屈のない日々を求めて旅をする行商人だ。 趣味は読書と訪れた街での日々を綴ること。 この日記を読むあなたは今、どこにいるのだろうか? ペジュオンという都市の名を聞いたことはあるだろうか、行ったことはあるだろうか? 不安でたまらない。 この街の存在は・・・歴史の波にのまれ、朧げな記憶の彼方へと流されてしまうのだろうか。 +ケーキと5000G+ 上のタイトルを見て顔を引きつらせた人は何人いるだろう? その数が多ければ多いほど、私の機嫌はよくなるのだが・・・。 非戦闘職のコメント文には先約のあるアイテムや、預かりもののアイテムについての注意が書かれている。 赤字の「告知!」をフル活用するなど努力はしているのだが、それでもコメント文を読まない人は多い。 そして腹立たしい事に、加害者は自分が何をしたかわかっていないという場合がほとんどだ。 ちょうど暇とお金をもてあましていた私はその時、新しい遊びを思いついた。 戦闘は活性化するし、ペジュオンでのマナーも益々良くなる・・・素晴らしい遊びを。 ここでその「遊び」の内容を発表するのはやめておこう。コメント文を注意して読めばそれでいいのだ。 フフフフフ・・・。 +防犯対策+ 私はパオという遊牧民の移動用住居に住んでいる。 普通はパオ一つを一部屋として使うのだが、私は厚手の布で店と私室を分けている。 もともと大家族用の作りになのでこれでも私一人だと広すぎるくらいだ。 入り口のある方が店、ストーブがあって若干広い方が私室だ。 店のほうは殺風景なほど片付いているが布一枚隔てた奥はごちゃごちゃと色々なものが無造作に積まれている。 これだけ散らかっていれば凄腕の泥棒でも何が何処にあるかわからないだろう。 というわけで、私の店の防犯対策は案山子(コウヤバージョン)と梟のみだ。 どうやら私が冒険者の控室でくつろいでいる間に私室へ侵入した者がいるらしい。 私が言った「金庫は畳の下にある」という冗談を間に受けて床を捜索したようだ。 まだまだ甘いな・・・・・。 +お酒は二十歳になってから+ こっそり作ろうと思って買った自家製赤ワインの本がトラブルに見つけられてしまった。 「(未成年が何を考えている!)」という耳には聞こえない大声と鉤爪キックを頂いた。 その時、不運にも(ドジな)トラブルの爪に私の髪が絡まり取れなくなってしまった。 (不器用な)トラブルでは外せないし、私には見えない。 30分ほど無駄な努力をした後、切るしかないか・・・と渋々ハサミを手にとった。 「あらあらまぁまぁ!切っちゃダメよ。私が取ってあげるから」 ハサミを髪に差し入れたところで向かいの家の奥さんがやってきてくれた。 ・・・助かった(;;) お礼に、と赤ワインの本を向かいの奥さんにあげた。 (頭の固い)トラブルは満足そうにその様子を眺めていた。 成人してから飲もうと思ってたのになあ・・・。 +カフェイン+ 近頃、寝る前に冒険者の酒場で時間を潰すことが多い。 大勢の人が集まる時間帯にはPSCのネタがゴロゴロしているのだ。 中でも一番強烈だったのはインガムさんと森川さんがキトさんの持ってきた「結婚式のカタログ」を間に置いて 楽しそうに話をしていた事だろうか。 この二人の進展のなさにイライラしていた私達にとっては大ニュースだった。 是非結婚式には呼んで欲しい(森川さんのウェディングドレスが見たい!)、 と言ってみたのだが流れるログの速さと意図的と思われるインガムさんの黙殺によって返事はもらえなかった。 なんとなく面白くなかったのでしばらくインガムさんで遊んでやろうと思う。 しかし夜遅くなると意識が朦朧としてくる。 控室で眠ってしまわないようにコーヒーを飲んでいこう。 +控室の静かな闘い+ インガムさんは動物好きのようだ。会う度に「梟になにか買ってやれ」とお金をくれる。 トラブルもインガムさんのくれる硬くてピカピカ光るものがソーセージや果物に変わる事を知っているので とても懐いている。(凶暴な梟もやはり動物なのだ。食欲には敵わない) しかしそれはそれ、これはこれ。 「余計な事は書くな」という意思の込められたインガムさんの視線には「何を書こうと私の勝手でしょう?」 という微笑で対応を続けている。・・・一部から妙な誤解を受けてしまったようだが。 それにしても、戦闘職でありながら力で解決しようとしないのはインガムさんの面白いところだ。 インガムさんは「女難の相がでているのか」と嘆いていた。 なんとなく笑える・・・。