静かで爽やかな朝……。 優雅な一日をこの一口の水から始める幸せ……。 ん……? あ、皆様、ゴキゲンヨウ。 スノードロップでございます。 現在、早朝。 もちろん彼女はまだ寝ています。 そろそろ起きてくると思うのですが…… 「ふぁぁぁ、おはよ〜、スノードロップ〜」 おはようございます、今日はちょっと早起きですね。 さぁ、カーテンを開けてお日様を浴びさせて下さいな。 シャァァァァァ 「きゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」 爽やかで優雅な一日は、この悲鳴で終わりを告げました……。 −−−−−−−−−−−−−− 「ち、ち、ち、ち、ち、ち、ちぃぃぃぃ!!!」 泣きじゃくりながら大慌てで私の家を開けて、私を引き摺り出します。 「見てよぉ〜!血だよぉ〜!いっぱいなの〜」 ちょ、ちょっと、そんなに強く抱き締めたら痛いんですけど…。 どれどれ……。 なるほど、それはすごい光景でした。 私と灯花ちゃんのお店の前が血まみれになっています。 周りを見ると、何人かの人が店の方を指差して何か喋っていますね。 ほら、落ちついて。 あそこの人たちに話を聞きに行きましょう。 私が突つくと、通じたんでしょうか、彼女が頷きました。 −−−−−−−−−−−−−− どうやら話を聞いてみると、某黒騎士様と某殺し屋様のいつも通りの朝の挨拶を何を血迷ったかお店の前でやったということ。 その結果がこの血まみれのお店だと……。 「な〜んだ、カミュ様だったんだ〜」 いや、そこはほっとしたりする所じゃないと…。 「今度会ったら、めっ!ってしなきゃですね!」 ……心配とかしないんですか? 「よ〜し、スノードロップ!お掃除するよ〜!」 ………そうですよね、いつものことですものね(溜息) 「おばさま〜、このモップとブラシ借りて良いですか〜?」 −−−−−−−−−−−−−− モップでゴシゴシと掃除をし始めてしばらくした頃…… 「おっすぅ〜!」 「いった〜い!誰ですか〜!!」 後ろからこっそり近付いて背中を叩きながら現れたのは、 「あっ!ユーリ様、おはようです〜☆」 そう、この人は自称【ココロやさしくてキュ−トなお姉さま】。 お昼のお得意様ですね。 そして、今日の事件の当事者の片割れのはずなんですが。 「なにやってるのー?」 「あ、見てくださいよ〜!カミュ様の血が〜」 「ホントだねー、すごいねー」 って、あなたがやったんじゃ……。 「よーし、手伝ってあげるよ!」 「えっ、わ〜い!ホントですか〜?じゃ、お隣のおばさまからモップ借りて来てください〜☆」 「ん、わかったー」 (数十秒後) 「飽きた・・・」 こ、この人……。 「あ、そうですか〜。じゃ、お店入ってちょっとおやすみしましょ〜☆」 あぁ、そういう人だってすでに受け入れてるんですか……大人になりましたね、灯花ちゃん…。 −−−−−−−−−−−−−− 「ほんっと、しつこいよねーあの血」 「魔剣の副作用かなー?」 「カミュさまの血だからかなー?」 少し遅めの朝食を取りながらの談笑。 殺し屋さんって、こういう性格じゃないと務まらないのかしら? なんて思いながら聞いていると、 「んー、おなかいっぱいになったし、帰るねーまたねー」 えっ、休憩じゃなかったんですか?? 「は〜い、またです〜☆」 あぁ、普通に送っちゃうんですね。 お掃除頑張りましょうね……。 すべての掃除が終わったのは、昼も過ぎた午後。 疲れ果てた一人と一匹が、お店を臨時休業してお昼寝に入ったことは誰も責めることは出来ないでしょう……。 ―――明日は良い日でありますように――― (その日の夜、某控室にて) 「じゃあ、明日はキトさんの店の前で!」 ………。